『まだまだつづきがあるんです』 カンダン・グレバン作
表紙を見て、中東っぽいな~、珍しいな~、と思って選びました。例によってうろ覚えなのですが、「木からオレンジが落ちて、そのオレンジが落ちた音に驚いた蝶々が飛び立って、それに驚いた他の動物たちが~」というように小さなオレンジからどんどん話が膨らんで、最終的には街中が大騒ぎになります。そして「一体何の話だっけー?」と忘れたころに、「オレンジ」に話が戻る、というオチが素晴らしいです。ベルギー人の作家らしいです。
『チビウオのウソみたいなホントのはなし』 ジュリア・ドナルドソン作
ピンチに陥ったチビウオくんの話を、海の中の仲間たちが伝言ゲームのようにどんどんと伝えていきます。果たしてチビウオくんはピンチから脱出できるのでしょうか?話の展開の仕方が、ちょっと『まだまだつづきがあるんです』を彷彿とさせます。実に様々な種類の魚たちが登場するので、魚好きのお子さんはそれだけで大喜びするはず。
『エディのごちそうづくり』 サラ・ガーランド作
すっかり忘れていた目前に迫ったおじいちゃんの誕生日。忙しいお母さんに代わって、お兄ちゃんのエディと小さな妹のリリーが頑張ってごちそうを作ります。お料理の場面が大好きなお子さんって多いんじゃないかな。絵も「かわいいかわいい」してないんですが、とても温かい感じがして好きです。同じ作者の『エディの野菜ばたけ』もおもしろかったです。
『バムとケロのおかいもの』 島田ゆか作
おなじみ、バムとケロのシリーズ。細部まで丁寧に書かれた絵と、のんびり優しい犬のバムといつもワガママし放題の蛙のケロのやり取りが何とも愛らしいです。私が個人的にいちばん気に入ったのが『バムとケロのおかいもの』ですが、他の作品もぜーんぶいいです。本当にセンス抜群の絵で、犬のバムの着こなしが人間の私の参考になったりするのでびっくりします。